カレントテラピー 29-7 サンプル

カレントテラピー 29-7 サンプル page 6/28

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高尿酸血症のマネジメント―臓器障害の観点から―エディトリアル2002年に高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第1版)が刊行され,2010年に8年ぶりに第2版が発刊された.第1版は本邦における痛風・高尿酸血症の著しい増....

高尿酸血症のマネジメント―臓器障害の観点から―エディトリアル2002年に高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第1版)が刊行され,2010年に8年ぶりに第2版が発刊された.第1版は本邦における痛風・高尿酸血症の著しい増加に応えて(図),一般医家に均質かつ良質に診療が実施されることを目標として作成した.できる限りevidence basedmedicine(EBM)に基づいたガイドラインの作成を試みたつもりであるが,第1版作成時には十分なEBMに乏しく,特に尿酸降下薬を用いた介入試験は世界的にもほとんどないのが実情であった.そのためかなりの部分をコンセンサスに頼らざるを得なかった.しかしそれまで高尿酸血症・痛風に関して十分なコンセンサスを得られた治療ガイドラインはなく,一定の役割を果たしたものと思料している.その後,この8年間にさまざまなEBMが蓄積され,特に高尿酸血症に対する理解が深まるとともに,ガイドラインそのもののあり方も大きく進歩した.このような状況のなかで第2版に向けた改訂に取り組み,特に高尿酸血症による臓器障害,または危険因子としての高尿酸血症のマネジメントを重視して,発刊した.この高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインの発刊をうけて,今回の特集では「高尿酸血症・痛風のマネジメント―臓器障害の観点から」と題して,ガイドラインの解説や背景に関して各著者に執筆いただくこととした.(%)3530高尿25酸血20症の15頻度105男性女性20 ~ 29歳30 ~ 39歳40 ~ 49歳50 ~ 59歳60歳~01996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004(年)図高尿酸血症の頻度の推移1996年から2004年にかけての職域における調査.〔高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版より改変.日本痛風・核酸代謝学会,2010〕[企画]東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科教授細谷龍男Current Therapy 2011 Vol.29 No.7 7569