カレントテラピー 30-5 サンプル

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1.000.750.500.250.00胃癌大腸癌1.00nMSTnMST2001-200534311.40.752001-200532822.62006-200943412.32006-200952629.70.502006-20092006-20090.252001-20052001-20050.00020406080020406080analysis timeanalysis ti....

1.000.750.500.250.00胃癌大腸癌1.00nMSTnMST2001-200534311.40.752001-200532822.62006-200943412.32006-200952629.70.502006-20092006-20090.252001-20052001-20050.00020406080020406080analysis timeanalysis time5-FUシスプラチンin 1990イリノテカンin 1994S-1 in 1999ドセタキセルin 2000パクリタキセルin 2001新規薬剤の承認年度5-FUイリノテカンin 1994オキサリプラチンin 2005ベバシズマブin 2007セツキシマブin 2008(パニツムマブin 2010)図2愛知県がんセンター中央病院のデータ〔参考文献14)より引用改変〕122次治療FOLFIRI療法との併用の20050181試験),3次治療単剤とBSCとの比較試験(20020408試験)13)の3つがあり,いずれもプライマリーエンドポイントであるPFSの優越性が検証された.本剤においてもKRAS遺伝子変異型での効果は認められず,実地臨床においてはセツキシマブと同様に,KRAS遺伝子野生型に限定して使用されるべき状況となっている.皮膚毒性に関してもセツキシマブと同等以上に出現するので留意が必要である.Ⅴわが国(当院)の実態先述したように,米国のMD Anderson CancerCenterとMayo Clinicにおける近年の分子標的治療薬導入による大腸癌化学療法の治療成績向上のデータを示した.では,わが国ではどのような状況であろうか.図2 14)は当院における化学療法例について年代別の胃癌,大腸癌の治療成績を比較したものである.大腸癌に関して,当院の2001~2005年と2006年以降の2つの年代で生存成績を比較したところ,2006年以降の年代で明らかな生存成績向上が確認された.これは,2005年以降にオキサリプラチンや分子標的薬であるベバシズマブ,セツキシマブの新規薬剤が導入されたことが大きい.一方,胃癌においては,2001~2005年と2006年以降で全く差を認めず,この10年間で進歩がない現状が浮き彫りになった.これは胃癌で有効な抗癌剤として,5 -FU系,シスプラチン(CDDP),CPT -11,taxane系とactivedrugこそ多く,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(S -1)+CDDP療法という標準的治療も確立されたものの,2001年パクリタキセル承認以降,新規薬剤の導入が進んでいないことが主要因であると思われる.2011年にHER2陽性胃癌に対するトラスツズマブが承認された.胃癌全体の約15%と一部の胃癌ではあるが,明らかな生存期間の延長が認められたトラスツズマブの臨床導入により,今後胃癌全体の治療成績向上が図られることに期待したい.以上から,新規薬剤,特に最近では有効性の証明された分子標的治療薬の臨床導入が,切除不能進行癌の治療成績向上にとってきわめて重要であるということを強く認識すべきであろう.Ⅵ今後臨床導入が期待される分子標的治療薬2012年のAmerican Society of Clinical Oncology-Gastrointestinal Tract Cancer(ASCO-GI)においてCORRECT試験の結果が報告され,regorafenib84Current Therapy 2012 Vol.30 No.5458