カレントテラピー 30-5 サンプル

カレントテラピー 30-5 サンプル page 7/38

電子ブックを開く

このページは カレントテラピー 30-5 サンプル の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
(%)0.40.350.30.25男性(0.13%)女性(0.07%)0.230.350.20.150.180.120.10.060.090.030.050.04 0.070.020―2930―40―50―60―70―(歳)年齢―29 30―40―50―60―70―男性(0.13%)00.020.060.120.230.35女....

(%)0.40.350.30.25男性(0.13%)女性(0.07%)0.230.350.20.150.180.120.10.060.090.030.050.04 0.070.020―2930―40―50―60―70―(歳)年齢―29 30―40―50―60―70―男性(0.13%)00.020.060.120.230.35女性(0.07%)00.030.040.070.090.18図1年齢階級別大腸癌発見率ておく.1)1回陽性よりも2回陽性のほうが大腸癌発見率が高く,進行癌の頻度も高い.また,定量値が高いほど発見率も高く,進行癌の頻度も高い.したがって,2回陽性者や定量値の高いものに対しては,徹底した精検受診勧奨が必要である3),4).2)発見された大腸癌(388例)のなかで165例(42.5%)は逐年検診発見癌であり,そのうち115例(69.7%)は前年のIFOBT陰性であった.また,IFOBT陰性癌のうち28例(24.3%)が進行癌であった.IFOBTでは陰性癌の頻度が高く,進行癌も多く含まれるため,その対策が必要である.3)逐年検診発見癌(165例)のうち,50例(30.3%)は前年のIFOBT陽性であった.そのうち22例は前年に精検受診していたが癌は発見されず,4例が進行癌であった.また,28例は前年に精検受診せず,6例が進行癌であった.精度の高い精査(TCS)が可能な医療機関への紹介,および徹底した精検受診勧奨の必要性が伺える.4)年齢階級別大腸癌発見率は,男性0.13%,女性0.07%で,男性で約2倍高率であった.男女とも,加齢とともに発見率は上昇するが,その傾向は男性でより著明であった(図1).5)発見された大腸癌切除例の10年生存率(Kaplan-Meier法)は早期癌で99.1%,進行癌で66.0%であった.6)夏場の検診など,室温が高いとヘモグロビンが失活し感度が低下する(陽性率が下がる)ため,採便後は冷所保存が望ましい.7)IFOBTの感度を上げると,大腸癌発見率は高くなるが,陽性率も高くなり,精度はむしろ下がる.無駄な要精検者を増やすことにもなるため,必ずしも検診の効率化にはつながらない.筆者は,感度を上げるより,むしろ逐年検診を徹底して行ったほうがよいと考えている.8)近年,トランスフェリンを同時に測定するキットも市販されているが,7)と同様に陽性率が高くなるため,十分な検討が必要と思われる.IFOBTによる大腸癌検診は,安全・安価・簡便で高率に大腸癌が発見でき,早期癌比率も高いことから,スクリーニング検査としてきわめて有用な手法と思われる.しかし陰性癌の頻度も高く,進行癌も相当数含まれることから,陰性癌対策が重要である.現状では,IFOBT陰性癌対策としては,徹底した逐年検診と,任意型検診においては内視鏡の併用が有用と考えている.2 S字状結腸内視鏡検査(SCS)二日人間ドックにおいては,日本赤十字社熊本健康管理センター開設以来,内視鏡検査を導入してきた.当初は硬性直腸鏡(有効長30cm)を使用して10Current Therapy 2012 Vol.30 No.5384