カレントテラピー 31-7 サンプル

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Current Therapy 2013 Vol.31 No.7 9675められる.Ⅱ 米国内分泌学会ガイドライン医療費の観点から,高血圧のなかでも特にPAの頻度が高い病態の高血圧患者におけるスクリーニング(case detection)を推奨している.スクリーニング法として血漿アルドステロン濃度(plasmaaldosterone concentration:PAC)と血漿レニン活性(plasma renin activity:PRA)の比率ARR(aldosterone to renin ratio)を推奨,スクリーニング陽性例では,機能確認検査(confirmatory testing)を実施する.検査として生食負荷試験,フルドロコルチゾン・食塩負荷試験,経口食塩負荷試験,カプトプリル試験などがある.機能確認検査陽性例では,局在・病型診断(subtype testing)を行う.まず副腎CTを実施し,腫瘍の有無を確認するが,CTでの腫瘍の有無にかかわらず,患者が手術を希望する場合には副腎静脈サンプリング(adrenalvenous sampling:AVS)の実施を推奨している.片側性であれば副腎摘出術を,両側性および手術を希望しない場合は,ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬による薬物治療を行う(図1)1).世界で初めてのガイドラインであるため歴史的意義は大きく,またrecommendationにエビデンスレベル,推奨グレードを付記している点が特徴である.一方,ARRの具体的なカットオフ値,機能確認検査のどれを用いるか,AVSの実施法と判定基準については具体的な記載を避けており,実際の運用の詳細は,各医師,各施設ごとの判断に委ねられている.Ⅲ 日本高血圧学会ガイドライン日本高血圧学会は『高血圧治療ガイドライン2009』でPAを主とする内分泌性高血圧に関する項目を改訂した(図2)2).その骨格は,米国内分泌学会ガイドラインと同様であるが,国内の医療環境,対費用効果と保険診療の状況を考慮して,スクリーニングは,「できる限り全高血圧患者での実施が望ましいが,特にPAの頻度が高い群(PA高リスク群)(表1)でのスクリーニングを推奨する」としている.スクリーニング法として具体的に「ARR>200,特にPAC>150pg/mL」とし,スクリーニング陽性の場合,専門医(日本高血圧学会,日本内分泌学会など)への紹介を推奨している.専門医は機能確認検査,局在・病型診断,治療方針の決定を行う.機能確認検査として1)カプトプリル試験,2)立位フロセミド試験,3)生食負荷試験,のなかから少なくPA unlikelyPatients with hypertension that are at increased risk for PAUse ARR to detect cases( 1|    )PA unlikelySubtype testingAdrenal CT(1|    })Treat with laparoscopic adrenalectomy(1|    )Conduct confirmatory testing( 1|    )Treat with MR antagonist(1|    )--If surgery not desiredUnilateralIf surgery desired+++AVS( 1|    )Bilateral図1米国内分泌学会のPA診療ガイドライン〔参考文献1)より引用改変〕