カレントテラピー 33-12 サンプル

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心臓外科手術の半世紀December 2015Vol.33 No.12122014年10月11日にリトアニアで発行された「心臓手術50年」記念の切手.心臓の手術は,人工心肺と心筋保護液の開発があって初めて本格的に行われるようになった.それまでの手術では,1952年,John Lewisが,全身を超低体温にして心臓を止め,心臓内の穴(心房中隔欠損症)を閉じる手術を成功させたのが初めての本格的手術と言われている.この時の患者は5歳の女の子で,その後50年間も生き,2児の母親になった.リトアニアの手術はその後間もない1964年に最初に行われ,患者は14歳の女児で,彼女はいまも生きているようである.わが国における低体温での手術は1954年から始まった.東京女子医科大学の榊原仟らは,1954年7月,肺動脈狭窄症に対し表面冷却法によって直視下肺動脈弁切除を行い,1955年1月には,心房中隔欠損症に対する手術を行った.東京大学の木本誠二は,選択的脳灌流冷却法を臨床に応用し,1955年1月に心房中隔欠損症,5月に心室中隔欠損症,11月にはファロー四徴症の根治手術に成功した.このように戦後10年して心臓外科は黎明期をむかえ,21世紀になってほぼ半世紀の歴史を刻んだことになる.その発展はめざましく,移植や再生医療にまで大きく飛躍した半世紀であった.東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター教授北村 聖今月の表紙代替療法慢性心不全に対する代替療法─漢方薬による伝統的医療─四天王寺大学教育学部教育学科保健教育教授 佐藤廣康 p.73治療薬解説Ivabradineとランジオロール─心拍数からみた心不全治療─名古屋大学医学部附属病院循環器内科病院助教 奥村貴裕 p.79Key words糖尿病と心不全名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科講師 坂東泰子 p.86肺高血圧と右心不全─病態と治療─日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科教授・集中治療室室長 佐藤直樹 p.87新しい大動脈弁治療─TAVI─慶應義塾大学医学部循環器内科講師 林田健太郎 p.88慢性心不全の多職種によるチーム医療兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科科長 佐藤幸人 p.89座談会期待される慢性心不全の新しい治療 p.90司 会 室原豊明 名古屋大学大学院医学系研究科循環器内科教授出席者 坂田泰史 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科教授    大手信之 名古屋市立大学医学研究科心臓・腎高血圧内科学分野教授年間総目次… …………………………………………p.100国内学会スケジュール… ……………………………p.107バックナンバー… ……………………………………p.108次号内容目次… ………………………………………p.109