カレントテラピー 33-2 サンプル

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Current Therapy 2015 Vol.33 No.2 97在宅医療における評価の研究の最前線189値であった.しかしながら,Pearson相関係数は,0.396(p=0.001)と有意な相関を認めた.すなわち,両者の評価は,各項目について必ずしも一致をしているとはいえないものの,全体的なQOLの評価に大きなずれはないと考えてよいと解釈できる.次に,患者と主介護者の回答について,それぞれ因子分析を実施した.患者本人の回答については,4つの因子が抽出された(表4).第1の因子は,9)医師・看護師・療法士を信頼している,13)今の病状ならば入院するよりも在宅生活を続けたいと思っている,11)落ち着いた環境で過ごせている,10)望んだ療養場所で過ごせている,14)介護サービスや在宅診療(看護)に満足している,の5項目で構成され,第2の因子は,1)穏やかな気持ちで過ごせている,6)家族,友人との時間を十分に持てている,12)トイレには困っていない,4)体の苦痛がなく過ごせてそう思わないあまりそう思わないどちらともいえないややそう思うそう思う(1)穏やかな気持ちで過ごせているようだ1 2 3 4 5(2) 人として大切に扱われていると感じているようだ1 2 3 4 5(3)充実した人生だったと感じているようだ1 2 3 4 5(4)体の苦痛がなく過ごせているようだ1 2 3 4 5(5)楽しみになるようなことがあるようだ1 2 3 4 5(6) 家族,友人との時間を十分に持てているようだ1 2 3 4 5(7)思い出やこれからのことを話す相手がいる1 2 3 4 5(8)おいしく食べられるものがある1 2 3 4 5(9) 医師・看護師・療法士を信頼しているようだ1 2 3 4 5(10)望んだ療養場所で過ごせているようだ1 2 3 4 5(11)落ち着いた環境で過ごせているようだ1 2 3 4 5(12)トイレには困っていないようだ1 2 3 4 5(13) 今の病状ならば入院するよりも在宅生活を続けたいと思っているようだ1 2 3 4 5(14) 介護サービスや在宅診療(看護)に満足しているようだ2 2 3 4 5 表3QOL評価票(介護者用)因子1 2 3 49)医師等を信頼している.782 .088 .062 .04913)在宅生活継続を希望.757 -.011 .127 .23311)落ち着いた環境で生活.756 .167 .106 .11110)望んだ療養場所で生活.726 .243 .303 .15314)在宅支援サービスに満足.721 .333 .168 .1371)穏やかな気持ちで生活-.021 .637 .110 .5166)家族等との十分な時間が確保.043 .527 .317 .11312)トイレに困っていない.328 .520 .061 .0244)体の苦痛がない.117 .489 -.033 .1137)人生について話す相手がいる.108 -.017 .971 .2118)おいしく食べられる物がある.353 .165 .456 -.1095)楽しみになるようなことがある.330 .351 .428 -.0872)人として大切に扱われている.502 .034 .119 .7033)充実した人生だった.112 .290 -.008 .527表4因子分析の結果(本人回答)