カレントテラピー 33-6 サンプル

カレントテラピー 33-6 サンプル page 22/32

電子ブックを開く

このページは カレントテラピー 33-6 サンプル の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
カレントテラピー 33-6 サンプル

Current Therapy 2015 Vol.33 No.6 81617ても鼻粘液線毛輸送機能の改善作用や粘膜障害修復作用により,副鼻腔炎の排膿を促す作用がある2).そのため,喀痰の量が多い患者や慢性副鼻腔炎が対象となる.また,同剤により慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease:COPD)の急性増悪の頻度を減少させたという報告もあり,COPD患者治療にも有用である3).2)アンブロキソール塩酸塩(ムコソルバンR)肺サーファクタントおよび気道液の分泌を促進し,痰の気道粘膜に対する粘着性を減少させることで去痰作用を発揮する.痰のキレが悪い患者に有効である.また1日1回投与での徐放製剤もある.実臨床で表1 主な咳嗽治療薬分類代表的薬剤特異的に使用される疾患中枢性鎮咳薬麻薬性コデインリン酸塩非特異的非麻薬性アスベリンR,メジコンR,トクレスR気管支拡張薬テオフィリン薬テオドールR,テオロングR,ユニフィルR,ユニコンR咳喘息β2 刺激薬メプチンR(経口・吸入),スピロペントR(経口),サルタノールR(吸入),ホクナリンRテープ(貼付),セレベントR(長時間作用性吸入),オンブレスR(長時間作用性吸入)吸入抗コリン薬アトロベントR,テルシガンR,スピリーバR(長時間作用性)ステロイド薬プレドニンR(経口),リンデロンR(経口),フルタイドR(吸入),パルミコートR(吸入),キュバールR(吸入),オルベスコR(吸入),アズマネックスR(吸入)咳喘息,アトピー咳嗽吸入用ステロイド薬・β2 刺激薬合剤アドエアR(吸入),シムビコートR(吸入) 咳喘息抗菌薬レスピラトリーキノロンオゼックスR,クラビットR,アベロックスR,ジェニナックRマイコプラズマ,クラミジア感染症14・15員環マクロライドエリスロシンR,クラリスR,クラリシッドR,ルリッドR,ジスロマックR 副鼻腔気管支症候群その他の抗菌薬─略─ 各種呼吸器感染症去痰薬ビソルボンR(粘液溶解薬),ムコダインR(粘液修復薬),ムコソルバンR(粘膜潤滑薬),クリアナールR,スペリアR(分泌細胞正常化薬)各種湿性咳嗽漢方薬麦門冬湯,小青竜湯非特異的抗アレルギー薬ヒスタミンH1受容体拮抗薬アゼプチンR,アレロックR,ジルテックR,セルテクトR,アレジオンR,アレグラR,クラリチンR,エバステルR,レミカットR,ダレンR,タリオンR,ザイザルRアトピー咳嗽ロイコトリエン受容体拮抗薬オノンR,アコレートR,シングレアR,キプレスRトロンボキサン阻害薬ドメナンR,ベガR,ブロニカR,バイナスR 咳喘息Th2 サイトカイン阻害薬アイピーディR消化性潰瘍治療薬ヒスタミンH2受容体拮抗薬ガスターR,ザンタックR,タガメットR,プロテカジンR,アシノンR,ニザトリックR,アルタットR 胃食道逆流による咳嗽プロトンポンプ阻害薬タケプロンR,オメプラールR,オメプラゾンR,パリエットR,ネキシウムR〔参考文献1)より抜粋〕表2 慢性湿性咳嗽をきたす主な原因疾患気管支拡張症慢性気管支炎(びまん性細気管支炎を含む)慢性副鼻腔炎副鼻腔気管支症候群… 慢性副鼻腔炎に気管支拡張症や慢性気管支炎が合併した病態肺結核症非定型抗酸菌症