カレントテラピー 33-7 サンプル

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Current Therapy 2015 Vol.33 No.7 19我が国のあるべき総合医療と新たな総合診療専門医659件を,新たに総合診療専門研修と位置づけて18カ月を必須とし,診療所・小病院を最低6カ月,病院の総合診療部門を最低6カ月研修することとした点である.さらに,地域医療の現場で欠かせない救急研修を新たに設定して3カ月必須とした.また,研修施設要件を厳格化し,プライマリ・ケア領域の十分な経験が可能となるようにした.次の章でその詳細を記す.改定研修プログラム(Ver.2)は2013年に成立し,早速プログラム認定を開始.2014年の4月より新たなプログラムによる専攻医の登録が始まった.新規登録専攻医の数は過去最高の163名となり,プログラム数も2015年3月末時点で219となり,全国的にジェネラリストを養成する機運が高まりつつある状況である.このうねりをそのまま総合診療専門医制度へとつなげることが重要であろう.Ⅳ 日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医制度日本専門医制評価・認定機構が改組する形で2014年5月に成立した日本専門医機構の「総合診療専門医に関する委員会(有賀徹委員長)」にて,制度設計が本格化しているが,当学会としても制度設計には全面的に貢献するべく取り組んでいる.その際,議論の基盤として当学会の改定研修プログラム(Ver.2)が活用されているが,その概要を以下に示す.プログラムは,総合診療専門研修Ⅰ・Ⅱを合計18カ月(それぞれを最低6カ月ずつ),内科研修6カ月,小児科研修3カ月,救急科研修3カ月,領域別選択研修6カ月で構成され,合わせて3年となる.3年間のイメージは図3のようになる.各研修の特徴について以下に説明する.1 総合診療専門研修Ⅰいわゆる診療所・小病院を基盤とした研修であり,以下の内容を含む.・ 外来診療:日常よく遭遇する症候や疾患への対応(外傷も含む),生活習慣病のコントロール,患者教育,心理社会的問題への対応,高齢者ケア(認知症を含む),包括ケア,継続ケア,家族志向型ケアにも従事すること.・ 訪問診療:在宅ケア,介護施設との連携などを経験し在宅緩和ケアにも従事すること.・ 地域包括ケア:学校医,地域保健活動などに参加すること.2 総合診療専門研修Ⅱ病院の総合診療部門における研修であり,総合診療部門には総合診療科,一般内科,総合内科などを含み,研修内容は以下の通り.・ 病棟診療:臓器別ではない病棟で,主として高度医療技術の必要のない成人・高齢入院患者や複数の健康問題(心理・社会・倫理的問題を含む)を抱える患者の包括ケア,癌・非癌患者の緩和ケアなどを経験すること.・ 外来診療:臓器別ではない外来で,救急も含む初診を数多く経験し,複数の健康問題をもつ患者への包括的ケアを経験すること.4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3後期研修1年目必修内科必修小児科必修救急科後期研修2年目総合診療専門研修Ⅰ(診療所・小病院)+領域別研修(1日/週)【精神科,皮膚科】後期研修3年目総合診療専門研修Ⅱ(病院総合診療部門)領域別研修【整形外科】領域別研修【産婦人科】図3研修プログラムの一例日本プライマリ・ケア連合学会 改訂後期研修プログラム