カレントテラピー 33-7 サンプル

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Current Therapy 2015 Vol.33 No.7 21我が国のあるべき総合医療と新たな総合診療専門医661理事長・副理事長も加わり最終判断を行う.2 専門医制度推進委員会・ 認定制度の骨格の策定(要綱・細則の整備,各種認定や審査基準の策定)・ 日本専門医機構や外部組織(学会)との連絡や交渉・ プログラムの在り方への分析や戦略検討3 専門医認定委員会・ 認定試験(専門医・認定医)に関する企画運営ポートフォリオ評価,筆記試験/CSAの問題作成CSAの当日運営,問題の採点と集計,合否判定と講評・ 認定試験のスケジューリングと広報・ 専門医・指導医の更新審査・ 専門医・指導医登録4 プログラム認定委員会・ プログラムの認定審査(新規および更新)・ 審査体制の整備,Q&Aの策定・ 認定審査(新規と更新)実務,各種変更等の審査5 プログラム運営・FD委員会・ プログラムの質向上活動(プログラム年次報告,ブロック単位の質向上)・ 専攻医登録・ 指導医養成講習会/プログラム責任者講習会の開催6 プログラム責任者会議・ プログラム責任者への情報提供や質向上活動サポートこうした活動の多くは長年認定作業にかかわってきた経験ある学会員の医師によって担われており,近年は新たに誕生してきた家庭医療専門医も加わりつつある.ただ,200を超えるプログラムの認定作業,更新作業に加え,プログラム運営状況の把握とサポート,さらには認定審査を実施する際の試験作成と実施,さらには評価と膨大な作業が求められている.その多くは,次世代の専門医を日本に送り出すことに賛同した多くの医師のボランティア精神によって成立していると言っても過言ではない.もちろん,事務局による作業量も相当なものであるのだが,機械的な作業では終わらない要素も非常に多く,総合診療の現場を知る者の判断はあらゆる場面で欠かせない.Ⅵ おわりに総合診療専門医制度はジェネラルな領域の医療をひとつのジャンルとして成立させる意味で,画期的な意味をもつ.とはいえ,細やかな教育体制によって質の高い総合診療専門医を養成することが簡単ではないことは,当学会が歩んできた専門医制度確立のための20年の歴史からも容易に想像できる.今は,これまでの蓄積を徐々に日本各地に広げ,将来日本のプライマリ・ケアを先導する人材を輩出する時期と言える.焦らず確実に日本の医療制度,そして日本の国民に受け入れられる専門医を養成することが本学会の願いである.