カレントテラピー 34-6 サンプル

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Current Therapy 2016 Vol.34 No.6 85治療薬解説59510mg,25mgの各群で検討するとプラセボに対して優越性を示せていない(12.1 vs. 10.4 vs. 10.5,HR0.85, p=0.07, HR 0.86, p=0.09)(図3)3).2群を合算することは,解析前より計画されていたとはいえ4),用量依存性が存在しない点も注意を要する.心血管疾患死が,内服開始数カ月後からエンパグリフロジン群で明らかに減少していて3-point MACEの差に大きな影響を与えている点は注目に値する.そのメカニズムについて現時点では不明であるが,SGLT2阻害薬がもつ利尿作用が心血管疾患死の予防に有利に働いたのではないかと議論されている.心不全に関してはその後に別の論文として報告されているが8),プラセボプラセボプラセボプラセボプラセボNo. at Riskエンパグリフロジン群4,687 4,580 4,455 4,328 3,851 2,821 2,359 1,534 3702,333 2,256 2,194 2,112 1,875 1,380 1,161 741 1660 6 12 18 24 30 36 42 48MonthプラセボNo. at Riskエンパグリフロジン群4,687 4,651 4,608 4,556 4,128 3,079 2,617 1,722 4142,333 2,303 2,280 2,243 2,012 1,503 1,281 825 1770 6 12 18 24 30 36 42 48MonthプラセボNo. at Riskエンパグリフロジン群4,687 4,614 4,523 4,427 3,988 2,950 2,487 1,634 3952,333 2,271 2,226 2,173 1,932 1,424 1,202 775 1680 6 12 18 24 30 36 42 48MonthプラセボNo. at Riskエンパグリフロジン群4,687 4,651 4,608 4,556 4,128 3,079 2,617 1,722 4142,333 2,303 2,280 2,243 2,012 1,503 1,281 825 1770 6 12 18 24 30 36 42 48Monthエンパグリフロジン群Patients with Event(%)02015105A 一次アウトカム(心血管疾患死+非致死性心筋梗塞+非致死性脳卒中)エンパグリフロジン群087654321Patients with Event(%)B 心血管疾患死亡C 全死亡Patients with Event(%)01510507654321D 心不全による入院Patients with Event(%)HR,0.86(95.02%CI,0.74-0.99)p=0.04 for superiorityHR,0.62(95%CI,0.49-0.77)p<0.001エンパグリフロジン群HR,0.68(95%CI,0.57-0.82)p<0.001エンパグリフロジン群HR,0.65(95%CI,0.50-0.85)p=0.002図2 複合心血管イベントと全死亡,心不全による入院〔参考文献3)より引用改変〕HR 0.86 プラセボ(95.02% 0.74,0.99)p=0.0191Patients with event(%)2015105002,345 2,292 2,233 2,167 1,918Months1,415 1,177 753 1782,342 2,288 2,222 2,161 1,933 1,406 1,182 781 1922,333 2,256 2,194 2,112 1,875 1,380 1,161 741 166エンパグリフロジン 10mgエンパグリフロジン 25mg群エンパグリフロジン 25mg6 12 18 24 30 36 42 48群エンパグリフロジン 10mgプラセボ患者数図3投与量別の一次アウトカムの結果〔参考文献3)より引用改変〕