カレントテラピー 36-12 サンプル

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Current Therapy 2018 Vol.36 No.12 131161Ⅱ 標準化③の技術に関係して,遠隔医療では標準化が重要である.電子カルテを医療機関内で利用するためには開発ベンダー独自のシステムでデータを保存し,表示すればよいが,遠隔医療で医療機関間で医療情報を通信する場合,複数のベンダー間でデータを通信する必要がある.この状況で初めて標準化が必要になる.標準化には①コード名称の標準化,②データ形式,通信の標準化,標準規格,③業務フローの標準化の3段階の標準化が存在する.日本ではHELICS協議会1)が日本標準の申請を審査し,日本標準として承認されると厚生労働省標準と認められることになる.1 コード,名称の標準化病名のICD -102),検査名称のJLAC103),薬剤のHOTコード4)がある. 医療用語ではLOINC5),SNOMED -CT6)などもある.薬剤コードの場合,Digitalized image( 2000×2000) vs conventional filmArea under ROC: SFR>FDR in RadiologistsSFR=FDR in ResidentsArea under ROC of Radiologists>A. ResidentsChest Radiologists0.00.00.20.40.60.81.00.2 0.4 0.6SFRs .92±.01FDRs .90±.01SFRsFDRsP=.003False Positive FractionAz±SEM Az±SEMTrue Positive Fraction0.8 1.0Residents0.00.00.20.40.60.81.00.2 0.4 0.6SFRs .84±.01FDRs .85±.01SFRsFDRsP=.137False Positive Fraction True Positive Fraction0.8 1.0SFR:Screen film Radiography FDR:Film digitized radiography(Radiology,192:171-176, 1994)図2ROC解析事例病変の検出能の比較ををデジタル画像とアナログ画像により研修医と専門医で行った例である.研修医では両画像の差は認められず,専門医では研修医よりも高い検出能で両画像に有意な差を認めた.ROC Analysisfor introduction of digital radiographyTP(0,0) FP(1,1)TP:True Positive FractionFP:False Positive Fraction図1ROC解析説明正常グループと異常グループは2つの正規分布を示すと仮定すると,理想の検査は2つの山が完全に分離できる方法,この場合,閾値を変化させるとtrue positiverateとfalse positive rateはそれぞれ別々に変化し,正方形の辺を進む.一方,全く分離できない場合は両rateが同じように進むため,対角線上を動くことになる.多くの場合は対角線よりも上側の曲線を形成する.この曲線をreceiver characteristiccurve(ROC)と呼ぶ.Area under ROCは1~0.5の間の値を示し,この値の大きいほうが病変の検出能が良い検査と言える.