カレントテラピー 36-8 サンプル

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Current Therapy 2018 Vol.36 No.8 75サポート療法803たためrefeeding症候群を呈することが懸念され,IP,Mg,vitBの補充と,低カロリーの点滴栄養療法から開始となった.腸結核合併が疑われ絶食管理となり,結核治療も点滴にて開始された.第10病日より抗結核薬内服が開始となったが問題なく,下痢,腹部症状が改善したので第15病日に経口摂取を試みられたが腹痛・下血があり,内服中止となり点滴管理に変更となった.この時点で主治医より栄養管理依頼がなされNSTによる介入が開始された.Refeeding症候群とは慢性的な栄養不良状態が続いている患者にいきなり十分量の栄養投与が行われることで発生する代謝合併症を指し,一般的に①Alb 3.0g/dL以下でスクリーニング2015全体転帰良好群転帰不良群栄養改善死亡死亡栄養改善転院転院男:女介入中止介入中止退院退院介入数平均年齢男:女介入数平均年齢男:女介入数平均年齢20162015 140 77 2.5:1 101 74 2.7:1 39 83 2:1201665 78 2.6:1 41 75 1.9:1 24 83 5:12015転帰良好転帰不良結果(転帰)摂食障害があり栄養障害中等度以上を主体に介入摂食障害がなく栄養障害軽度も含み介入2016図1当院のNST活動実績〔参考文献10)より引用〕ACBD図2画像所見A:入院時胸部レントゲン:右上肺野に粒状影を認める.B:入院時胸部CT:右上葉にtreein-bud signを示す経気道的散布陰影を認める.C:腹部CT:回盲部上行結腸の腸管壁肥厚を認める.周辺のリンパ節腫大を伴う.D:大腸内視鏡写真:横行結腸にて輪状狭窄を認めた.