カレントテラピー 36-9 サンプル

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Current Therapy 2018 Vol.36 No.9 55887おり,化学療法の上乗せのメリットのない患者をいかに選別するかが重要な問題となった.そこでHR陽性乳癌に対し予後および化学療法不要群を調べる検査として開発された多遺伝子検査が,Oncotype DXRである.その他,日本で開発されたCureBest 95GC8),オランダで開発されたMamma-Print9)が,現在日本では商業ベースで測定可能となっている(表1).本稿では開発が一番古く,最も臨床データの豊富なOncotype DXRについて述べる.Ⅱ Oncotype DXRと再発リスク推定Oncotype DXRは,腫瘍組織検体内の21遺伝子の増幅を遺伝子逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RTPCR法)にて測定し,それぞれに係数を掛け算して再発スコア(recurrence score:RS)を算出(図1)する多遺伝子検査である.開発チームは2000年代初頭,予後と関連のありそうな250遺伝子を,予後の判明している臨床試験検体で測定し,一貫して関連のある16遺伝子を選出,参照5遺伝子と合わせ21遺伝子を抽出した.それを用いてNational SurgicalAdjuvant Breast and Bowel Project(NSABP)B -14試験(LN陰性,HR陽性乳癌患者に対するタモキシフェン投与とプラセボ投与のRCT)の標本の解析から10年間の遠隔再発予測として確立された.RSが高くなるに従い再発率も高くなり(図2),RS18点以下を低リスク,19~30点を中間リスク,31点以上を高リスクと分類した.10年後の遠隔再発率は低リスクで6.8%,中間リスクで14.3%,高リスクで27%である10).低リスク群は約半数,中間,高リスクが1/4ずつを占める.また多変量解析において,RSによる再発予測は,年齢および腫瘍サイズなどと独立した予後因子であった.PROLIFERATIONKi-67STK15SurvivinCyclin B1MYBL2REFERENCEBeta-actinGAPDHRPLPOGUSTFRCINVASIONStromelysin 3Cathepsin L2HER2GRB7HER2ESTROGENERPRBcl2SCUBE2GSTM1 BAG1CD68RS= +0.47×HER2 Group Score-0.34×ER Group Score+1.04×Proliferation Group Score+0.10×Invasion Group Score+0.05×CD68-0.08×GSTM1-0.07×BAG1Category RS(0-100)Low risk RS<18Int risk RS≧18 and <31High risk RS≧31図1Oncotype DXR RecurrenceScore(RS)の21遺伝子〔参考文献10)より引用〕表1 日本で商業的に検査可能な乳癌の予後予測多遺伝子検査商品名(通称)Oncotype DXR MammaPrintCurebest?95GC Breast※開発元(国)GenomicHealth(米国)Agendia(オランダ)シスメックス(日本)IVD承認・ガイドラインNCCN/ASCO推奨FDA 510K 未承認バイオマーカー21個のmRNA 70個のmRNA 95個のmRNA対象ER+/HER2- ER-も可ER+/HER2-分類L/I/Hの3分類L/Hの2分類BluePrintも提供L/Hの2分類アッセイ価格約45万円約38万円blue printなしで20万35万円(メーカー希望価格)