カレントテラピー 36-9 サンプル

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58 Current Therapy 2018 Vol.36 No.9890相関することが示された19).わが国で実施された大規模な術前内分泌療法(NEOS試験)でも低リスク群では術前内分泌療法の効果が見込めることが示された20).また日本人においても当初化学療法が必要と思われていた患者のうち,Oncotype DXR検査結果により3割がホルモン療法のみに変更されるなど,実際に治療法に影響を与えているというデータや,不要な化学療法を減らすことで医療経済的にも優れている報告もでている.残念ながら,本検査は40万円強と高額であるが,現状日本では保険承認されておらず,全額自費での測定となっている.2018年6月現在,世界では22カAnatomicStageTN M1977 ~2017 2018 ~8thEditionPrognosticStageGroupTNMER/PRHER2GradeOncotypeDXRS(0-10)Adapted from Amin MB, Edge S, Greene F, et al, eds. AJCCCancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY; SpringerPublishing; 2017 17.「…生物学的な要素ーグレード,ホルモン受容体発現,HER2過剰発現/増幅,および遺伝子パネルーは,予後を規定し,最適な全身療法の組み合わせを選ぶために,そして,局所療法の選択においてさえ,解剖学的な広がりよりも重要になっている。」-AJCC 8th Edition Cancer Staging Manual, page 592図6AJCC 第8版解剖学的要素に生物学的要素が組み込まれた.〔参考文献17)より引用〕・再発するスコア結果が低いLN転移陽性患者の乳癌特異的生存率に対するアントラサイクリンベース化学療法の有意な効果はみられませんでした・再発スコア結果が高いLN転移陽性患者の乳癌特異的生存率に対しアントラサイクリンベース化学療法の有意な効果がみられました低再発スコア結果(<18)0 2 4 6yearsP=0.56TAM onlyCAF-Tn5592%87%70%81%54%73%91Event410P=0.89TAM onlyCAF-Tn4657Event1110P=0.033TAM onlyCAF-Tn4771Event20188 101.000.750.500.250.00中間再発スコア結果(18-30)0 2 4 6years8 101.000.750.500.250.00高再発スコア結果(≧31)0 2 4 6years8 101.000.750.500.250.00乳癌特異的生存率乳癌特異的生存率乳癌特異的生存率図5リンパ節転移陽性乳癌におけるOncotype DXRのリスク別化学療法追加効果〔参考文献15)より引用改変,Genomic Health社 HPより引用〕