ブックタイトルカレントテラピー 37-2 サンプル

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概要

カレントテラピー 37-2 サンプル

40 Current Therapy 2019 Vol.37 No.2152亜急性毒性試験,細胞毒性試験等の実施が必要であることを確認し,それらの試験の実施を通して安全性が確認された.Ⅳ ACMSによる半月板修復―ミニブタ半月板欠損モデルでの検討―ミニブタの内側半月板前節~中節にかけて,幅3mm・長さ8mmの全層欠損を作成し,この欠損と同サイズのACMSを欠損部に移植して縫合固定した補填群と,欠損のままとした欠損群との2群の術後半月板修復を術後4,8,12,24週と9カ月において評価した19).ACMS補填群の経時的な組織評価では,術後4週にて滑膜側から増生した新生組織のACMS内への浸潤開始を認め,12週ではACMS全体に細胞が浸潤して細胞外マトリックスを形成する一方でACMSの吸収が一部で見られ,術後24週ではACMSは消失して新生組織に置換されていた.術後24週時点で,肉眼的評価においてACMS補填群は欠損部が修復組織で充填されており,周囲の健常半月板との境界は不明瞭であった.一方で欠損群では一部に瘢痕組織を認めるものの,欠損は残存したままであった.このACMS補填群の修復組織は,欠損群の瘢痕組織と異なりサフラニンO染色で濃染され,正常半月板様の組織であることがわかった(図2).また,ACMS補填群では軟骨損傷を認めず,半月板の形状も保たれており,半月板の生体力学的機能の代償を認めた.経過中に炎症反応や拒絶反応を認めず,ACMSによる軟骨障害や関節破壊を認めず安全性が確認された.これらの結果より,ACMSの修復細胞のscaffoldとしての有用性と,半月板の生体力学的機能の代償が示された.Ⅴ ヒト臨床研究の概要2016年より,ACMSを用いた半月板修復術の臨床研究を大阪大学医学部附属病院にて先進医療Bとして実施しており,35例を実施予定症例としている.NSAIDsにて膝の疼痛緩和が得られない半月板損傷Stained with SO No SO stained areaComplete healed Deformed inner edge2mm2mm2mm2mm2mm2mmSOHENormal Substitute Defect図2 ミニブタの半月板欠損モデルACMS補填群ではサフラニンOに染色される組織で置換されている.欠損群では半月板の形態が損なわれており,瘢痕組織のマトリックスは乏しい.(参考文献19)より転載)