ブックタイトルカレントテラピー　37-2　サンプル

概要

カレントテラピー　37-2　サンプル

10 Current Therapy 2019 Vol.37 No.2122Ⅳ 結果登録数は2008年11月末時点で当初の目標症例数である1,600例を超え，64施設（表1），3,408例のデータが集積された．2008年11月末までに仮登録が行われたのが3,408例，中止・延期になった31例を除いた．両側施行例が53例認められ，安全性解析は3,324例で，有効性解析は3,377例で行った．その結果，SLN生検は92.3％が入院で，87.7％が乳房手術と同時に実施された．原発巣の術前診断は針生検62.1％，穿刺吸引細胞診30.0％などで，非浸潤癌が14.7％含まれていた．原発巣主占拠部位はC領域43.9％，A領域21.9％，腫瘍径はT1c 36.8％，T2 29.2％の順で，臨床病期はⅠ54.0％，ⅡA 28.7％，非浸潤性乳管癌（ductal carcinomain situ：DCIS）もあったことから0期が14.5％含まれていた．生検方法は，色素法とRIの併用60.9％，色素法単独27.8％，RI単独11.1％であった（図1）．色素はインジゴカルミン65.4％，インドシアニングリーン26.2％，併用8％であった（図2）．RIは，フチン92.9％，スズコロイド6.9％，併用0.2％であった．表1　参加登録64施設関西労災病院八尾市立病院近畿大学医学部附属病院北九州市立医療センター及川病院国立病院機構九州がんセンター国立がんセンター中央病院神奈川県立がんセンタ－ 聖路加国際病院東邦大学医療センター大森病院大阪府立成人病センタ－ 大阪赤十字病院筑波メディカルセンター病院東邦大学医療センター佐倉病院東邦大学医療センター大橋病院愛知県がんセンタ－中央病院京都府立医科大学附属病院よこはま乳腺と胃腸の病院都立駒込病院隈病院平塚共済病院名古屋大学医学部附属病院兵庫医科大学病院福井赤十字病院総合上飯田第一病院東京女子医科大学病院九州大学病院さいたま赤十字病院自治医科大学附属病院日本医科大学付属病院星総合病院大分大学医学部附属病院熊本市立熊本市民病院新潟県立がんセンター新潟病院聖マリアンナ医科大学病院川崎医科大学附属病院信州大学医学部附属病院北海道大学病院トヨタ記念病院岡山大学病院朝日大学歯学部附属村上記念病院大阪厚生年金病院帝京大学医学部附属病院名古屋市立大学病院丸茂病院新潟大学医歯学総合病院日本赤十字社長崎原爆病院大阪労災病院社会保険久留米第一病院横浜旭中央総合病院金沢大学医学部附属病院熊本大学医学部附属病院順天堂大学順天堂浦安病院山口県立総合医療センター九州中央病院兵庫県立加古川病院長野赤十字病院博愛会相良病院大阪市立大学医学部附属病院国立がんセンタ－東病院旭川医科大学病院埼玉医科大学病院（埼玉医科大学国際医療センター） 九州医療センター名古屋第二赤十字病院2008年11月末現在色素＋RI併用法2,056（60.9％）CT7（0.2％）色素法単独940（27.8％）色素法単独色素＋RI併用法RI単独法CTRI単独法374（11.1％）図1　SLN生検方法