代表世話人挨拶

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第44回癌免疫外科研究会 

当番世話人 松原 久裕 

千葉大学大学院医学研究院 
先端応用外科 教授 


 この度、第44回癌免疫外科研究会当番世話人を拝命いたしました。会期は2023年6月22日(木)・23日(金)の2日間、幕張メッセ国際会議場において開催させていただくことになりました。未だ不透明ではありますが、開催時期における新型コロナウィルス感染症の収束を念じ、現地開催として準備を進めてまいります。歴史と伝統のある本研究会を当番世話人として開催できることはたいへん光栄に存じております。

私自身の大学院での研究テーマが腫瘍免疫であり、以後研究に関するメインテーマの一つとしてかかわって参りました。その間、幾度となく期待を抱かせる腫瘍免疫を利用した治療法の報告がなされましたが、なかなか実臨床において広く行われるところまでは到達できませんでした。漸く免疫チェックポイント阻害薬の有効性が報告され、多くの癌腫において臨床試験での有用性が確認されることとなり、がん治療の3本の柱である手術、抗がん剤、放射線に続く第4の治療法が長く確立されなかった状況の中、第4の柱として免疫療法が認知されるようになりました。まさに本研究会の時代が到来したと実感しております。そのような時期に本研究会を開催できることをたいへんうれしく思っております。

今回の主題は昨年の大辻英吾教授が当番世話人であり、たいへんすばらしい研究会でありました第43回研究会からの継続課題である「precision medicineとしての癌免疫療法」と今回の新規主題として「癌と宿主の連環から探る治療法開発」と致しました。招待講演,特別講演,ランチョンセミナーなども企画しております。今回の研究会はPCOを介さず、医局員中心の運営で行っております。全力を挙げて鋭意準備にあたっておりますが、至らぬ点が多々あるかと思います。ご寛容の上、ご容赦いただきたく存じます。

COVID-19が未だ完全には収束していない状況下での開催準備となり、不透明な状況は続いておりますが現地開催を目指しております。開催時には感染状況も落ち着いていると信じて、研究会の最も重要であり、醍醐味のある活発な討論が現地開催により繰り広げられることを心より期待しております。是非COVID-19感染拡大前と同様、多数の皆様が会場に足を運んで頂くことを熱望し、開催へ向け皆様のご指導、ご支援を賜りますよう御願い申し上げ、挨拶の言葉に代えさせて頂きます。

2023年1月吉日